青森ゆかりのデザイナーがデザインした、それぞれがイメージする青森。
スタイリッシュでかっこいい青森をぜひ手にしてみませんか?
<りんご箱>
デザイナー/ 小山田和正(日蓮宗 隆光山法永寺 住職)
1997年、日蓮宗開教師として5年間へ米国赴任。2003年に帰国。トイメーカーへ入社し、パッケージデザイン、広告デザインなどに関わった後、トイショップへ入社、トイ雑誌の企画・編集・デザインに関わる。2010年、帰青し、青森県五所川原市 隆光山法永寺副住職に就任。
サイズ:幅33cm - 高さ32cm - マチ15cm - 持ち手58cm
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■「あおもりのかっこいいをデザインするプロジェクト」とは
あおもりはかっこいい。
職人さんも。農家さんも。お母さんも、お父さんも。
飾ることなく、素直に、ストレートに働いている姿が美しい。生活の糧として、家業として働き、毎日を暮らしている。
青森県は本州最北端に位置し、三方を海に囲まれた自然豊かな土地。ブナの原生林が息づく世界遺産「白神山地」と青森市の南に位置する「八甲田山」、西に名峰「岩木山」があり、眼前の津軽平野には、田んぼとりんご畑が広がっている。
津軽海峡には大間のマグロ、八戸のサバ、陸奥湾のホタテなど、海の幸が豊富で、新鮮な魚介類もあおもりの魅力の一つ。
ネタはたくさんある。
でも、その魅力を伝えきれていないのではないか? 見過ごしてしまっている素敵なコトがあるんじゃないか?
そんな想いからプロジェクトがスタートしました。
あおもりのかっこいいストーリーをみなさまへ。
https://akdp.official.ec
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■デザイナーからひとこと
僕の住む五所川原という街から国道339号線を弘前に向かって車を走らせる。板柳町に入ると、西新宿高層ビル群とまではいかないにせよ、りんごの木箱が高く積み重ねられた光景に出会う。出来上がったばかりのりんご木箱を乾燥させる為に積み上げられていると言われているが、その仰ぎ見るほどの高さからは神々しさを感じ、畏怖の念をおぼえる。
古来より、僕たちは石や土、その他いろいろなものをひたすら高く積み上げてきた。エジプトのピラミッドしかり、カンボジアのアンコールワットしかり、メキシコのアステカやマヤ、もちろん日本のお寺や神社だってそうだろう。きっと青森県の恐山の石群だってそうだ。とにかく僕たちは何かに導かれるように高く高く積み上げてきた。高く積み上げる行為は霊性を伴い、高く積み上げれば積み上げるほど、そこには神々が宿った。
そのように考える時、約400万年前に惑星サイバトロンで枯渇したはずのトランスフォーマーたちの命の源「オールスパーク」が「高く積み上げられたりんご木箱」に宿っているという話も特段驚くことでもない。彼らが平和を愛するサイバトロン軍の一員として、武力による宇宙統治を目指すデストロン軍から、僕たちを守ってくれていることも容易に想像できるし、信頼できる情報筋によると、それは米軍をはじめ、一部官僚や自衛隊上層部には周知の事実のようである。僕たちが感じる「高く積み上げられたりんご木箱」の神々しさは、まさにここに由来している。
もし、板柳町を訪れることがあったら、ぜひ「高く積み上げられたりんご木箱」をそっと覗いてみてほしい。運がよければ「リンゴトロン戦士、アタック!!」の号令のもと、トランスフォームする彼らに出くわすかもしれない。